Social theme books 第8回「ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す」PHPビジネス新書
第7回ではソフトカバーの単行本にいきつつ、またも新書に戻ってきました。
やはり新書は知らないジャンルを知るのには適した材料ですね。
今回はご存知、メディア・アクティビィスト、津田大介さんの新著。
「ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す」PHPビジネス新書。
ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す これからのソーシャルメディア航海術 (PHPビジネス新書)
- 作者: 津田大介
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/01/18
- メディア: 新書
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津田大介さんに関しては、Twitterをしている人で知らない人はいないと思うので、
細かいプロフィールなどについてはあえて述べません。
サブタイトルが「これからのソーシャルメディア航海術」となっており、
こちらの方がより内容を的確に表しているように思う。
2014年頭現在で、最新のソーシャルメディアとの付き合い方指南、といった感じ。
Q&A方式で、読者からの質問に答えるという形式で進むので、
隙間時間でもスラスラと読める一冊になっている。
「ソーシャルメディアの総論」という印象の強かった今までの本と違うのは、
個々の質問にひとつずつ答える形式にしたことで、
ソーシャルメディアの使い方に悩むユーザー読者の悩みに答えられる一冊になっていること。
「ソーシャルメディアとはどんなものか」といったような切り口ではなく、
既にある程度普及した現時点では、いかに自分の生活の中でそれを使うか、という
具体的な悩みを解決するという形式にしたこの本の狙いは、大当たりだと思う。
ソーシャルメディアの使い方になんとなく疑問や不満を感じている人の悩みにも、
この本なら応えてくれるのではないだろうか、と思わせてくれる頼もしい一冊。
いままでの「津田本」とはまた違った面白さがあり、
以前から津田氏の本を読んできた人にも面白く読めること請け合い。
個人的には、付録的な位置づけになっている島田裕巳氏の
「津田大介論、あるいはパーソナルメディアの誕生」が、
津田大介論としてとてもよく出来た内容なので必読である。
なんとなくソーシャルメディアに疲れてきたあなたに効く一冊。
オススメです。